FC2ブログ

ミニバラのつぶやき

時は2014年1月某日

ウッドベリーの庭の片隅にて

P1253784.jpg

 「寒いねーお腹空いたねー」

 「お隣のバラ君たちは、
  何だか知らないけど、美味しいごちそうをもらったんだって。」

 「ん?ごちそう?」

 「チッソだかリンさんだか、訳の分かんない名前だけどさ。
  美味しかったって。
  元気が出て来て、
よーし、これで春になったら大きな花をさかせるぞー、
  なんて張り切ってた。」

 「私たちそんなのもらったことないよね。
  私たち、ミニはミニでも誇り高きバラなんだから。
  そこらへんの雑草と違って、
お世話してほしい甘えたチャンなんだから。」

 「お母さん、私たちのことわすれちゃってるのかなあ。」

 「そんなことないよ、だって今朝写真とってくれたじゃん。」
 
 「じゃ、何でごちそうくれないの?私達も食べてみたいわ。」

 「そうよね。土の中のを一生懸命食べてるけど、元気出ないもんね。」

 「お母さんは意地悪なのかなあ。」

 「そんなことないわよ。
  私たちホームセンターの片隅でしおれかけてたでしょ。
  半額、とかなんとかシール貼られてさ。
  これから先どーなっちゃうのかしら、と思ってたら
  お母さんが、あれ、うちの庭に来たら元気になるかなあ、
  なんて言って、私たちを買ってくれたじゃない。
  ここにやってきて、ちょっとは元気になったし、
  もう4年も経つのよ。
  お母さんのおかげよ。」

 「そうだねえ。美味しいものは食べられないけど、
  でもこうやってみんなと一緒に落ち葉の中で
  ゆっくり眠れるんだもんね。
  幸せかも。
  ポジティブ!ポジティブ!」

 「お母さんはいそがしいんだよ、きっと。
  だって、毎朝、私たちがまだ寝ぼけている時間に
  ダダだーって飛び出していくよ。
  帰ってくるのだって、いつかわからないもん。」

 「きっとそうだね。
  でもちょっと気付いてほしいな、
  ぼくたちお腹空かせてること。」

 「どうやったらお母さんにわかってもらえるのかなあ。」

 「ストライキみたいにさ、一つも花が咲かないようにすれば。
  要するに、ボイコット!」
 
 「でもそんな風にしたら本当に僕たちのこと
  忘れてしまうかもしれないよ。」

 「・・・」

 「ねえ、お母さんの夢の中に出られないかなあ。
  夢の中で、ごちそうをねだるんだよ。
  ごちそうもらったらさ、もっときれいに咲くもんね。」
 
 「いい考えね!
  夢の中だったら、自由に歩けるしおしゃべりもできるわ。」
 
 「そうだね。じゃ誰が行く?」
 
P1253781.jpg

 「私が行くわ、明日には咲きそうだから、きれいに咲いて
  お母さんの夢の中に行くわ。」


P1253782.jpg

 「僕も行く。一人じゃ心細いだろ?
  お母さん寝相悪そうだし、蹴飛ばされそうだよ・・・。」
 





 いつやって来てくれるのかな?

コメントの投稿

非公開コメント

我が家 ウッドベリーへ
プロフィール

tomeve

Author:tomeve
三重県菰野町の手づくり家具やウッドベリーの「森の中のふたりと4匹」の物語を綴っています。

カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR