木曽の思い出
木曽の知人から送っていただいた干し柿です。
箱にいっぱいあったのに、あっという間に
1つになってしまった!
適度に柔らかくて、柿の糖分がうまく表面を覆っていて、
・・・・おいしい・・・
10年ほど暮らした木曽は保存食の知恵がいっぱいでした。
冬の間は畑も凍るし、その間の食糧を用意することは
昔の人々にとっては、
生きていく上できっと大切なことだったんでしょう。
私も見よう見まねでいろいろやってみました。
まず、この干し柿。
木曽には甘い柿はあんまりなくて、渋柿ばかりでした。
渋柿は・・・干しましょう!
皮をむいて、軒先につるしました。
干していれば、この写真のように
白くなるものだと思っていました。
寒くなって窓を開けることもなくなって
(冬は窓か凍って開きませんでした。
窓ガラスについた水蒸気が凍りついて、
日中でもそれが解けないから!)
2~3日忘れていたりして。
待てど暮らせど白くならず。
気がつけば、小さく黒っぽくカチカチになっていました。
そのままではとても食べられたものではなく、
ラム酒に漬けました。
・・・・・それでもあまりおいしくなかった。
温度や湿度の微妙な具合によるのだそうです。
ただ干しっぱなしではダメなんですねえ。
もう一つ失敗しました。
かんぴょうです。
ユウガオというトウガンのような瓜の実を
薄くむいて干すとできます。
それまでかんぴょうの生い立ちもユウガオも
知らなかったので、
へー、おもしろい、とさっそくやってみました。
大失敗。
ある程度の厚みが必要なのに、普通の皮むき機で
剥いてしまって、
丸棒に干したまではいいけれど、薄すぎて
乾燥したら、ティッシュが棒に巻きついたみたいな
状態になってはがすのに一苦労。
これも食べられませんでした。
話をちょっと聞いて、出来ると思ってしまう私は本当に
おおざっぱな性格なんだなあ、と自分であきれてしまいます。
でも、白菜漬、赤カブ漬はばっちりでした。
この辺りでは赤カブなんて売っていないけれど、
木曽では時期になると、
何キロという単位で売られています。
それから桑の実のジャム。
桑の実を見たのも初めて。
黒に近い濃紫紺。
失敗なくできましたが、
ジャムにはやはりある程度の酸味が必要だと思いました。
その辺でちょっと物足りなかった!
あー、食が一番!